2017-01-01から1年間の記事一覧

講義1(後期開講分) 平成29年度4回目

2017年10月16日。 今日から新しい章。まずは、等方性均一媒質中の電磁波。もちろん、電荷も電流も存在しない場合に限定。通常の光学材料は非磁性体なので、「光波を対象として、媒質の透磁率は真空の等しいとする」という教科書にあるやり方もできるが、「透…

導入教育/創造科目 平成28年度1ラウンド目第1回

2017年10月14日。 昨日の午前後半は、導入教育/創造科目 平成28年度1ラウンド目第1回で、本年度は1回目はPERT法の簡単な演習を行うことに。昨年度の較べて、順番が変わっているだけで、内容は全く同じ。 PERTは、project evalution review techniqueの略です…

計算機実習 平成29年度その1の第2回目

2017年10月12日。 昨日の午後は、計算機実習その1の2回目。まず、常磁性-強磁性相転移の模型としてのイジング模型の説明をした。ホワイトボードマーカーの出が悪かったので、合金の模型としてのイジング模型の説明はしなかった。既に周期境界条件のところま…

講義1(後期開講分) 平成29年度3回目

2017年10月10日。 前回ミスをした、電場Eについての境界条件について、補足を行った後、磁場Hについての境界条件を。当初は、磁場Hについてやって、「それに習って電場Eについては自分でノートの修正をしておいて下さい」の積りだった(倣うではなくて、習っ…

計算機実習 平成29年度その1の第1回目

2017年10月4日。 その1は例年通り二次元イジング模型。 今年の3年生は、「できる」との印象。これは、講義その1の前半に抱いた印象と同じもの。数学演習は前代未聞の悪さだったし、講義その1の後半も全く逆の印象。全5回の3回目に入って説明していたような、…

講義1(後期開講分) 平成29年度2回目

2017年10月3日。 後期前半の火曜の夕方は、講義2。夕方の講義は、それまでの仕事の疲れをためた状態で望むので、良くない。次年度からは、断ろうと思う。 講義内容は、電磁場の境界条件。そのうちの磁束密度、電束密度、電場に対するものをやり、磁場に対す…

講義1(後期開講分) 平成29年度1回目

2017年10月2日 本日から後期開始です。月曜は朝イチから講義です。疲れは感じていたものの、「途中で疲れてしまって、細かい説明を『今日はやめ』」にはしませんでした。最初の時間なので、授業のホームページを示したり、プロジェクターを使ったのですが、…

体罰が許される場合

「愛があり、信頼関係があれば、体罰は許される」 というのは、間違い。 体罰が「ケースバイケース」で許されてはいけない理由 (Wedge) - Yahoo!ニュース しかし、「どんな場合も許されない」というのも間違い。 衝動性の強い行動を伴う発達障害系の障害な…

アカデミックハラスメントの定義

2017年8月4日。 山形大の学生の自殺(例えば、山形大生自殺 アカハラで提訴 | 2017/8/3(木) 21:03 - Yahoo!ニュース)、言葉がありません。 タイトルに書いたように、アカデミックハラスメント(アカハラ)の定義に違和感があります。 「研究・教育で地位が…

講義2 平成29年度 第16回目

2017年8月3日。 昨日は、最終回で目標2(後半)の試験。試験前に疲労困憊の感じ。基礎知識を問う試験の後に、試験の解説と演習の解説・講評。 いい夏休みにして下さい。 長男が帰って来ているので、関連する会話。東大は理Iは物理の先生が熱力学を教え、理II…

演習 平成29年度 再試験

2017年7月31日。 朝イチで私の担当箇所の再試験を行いました。今までは、全てテスト直しで対処して来ましたが、今回は再試験での対処です。手伝ってくれたTAの大学院生が「これって再試験ですよね」と人数の多さに驚いていました。 exp(±iωt)がわからん奴が…

講義2 平成29年度 第15回目

2017年7月28日。 さて、後は試験を残すのみ。ですが、本日回収した演習の採点をしなければならない。次回は、基本知識や定義などを問う試験を行い、その後に試験の解説および演習の解説・講評を行う。行間を時間を掛けて読むには、時間的な制限がある。講義…

講義2 平成29年度 第14回目

2017年7月27日。 昨日の講義の記録を1日遅れで。一昨日よりは、余裕があったように思う。一昨日に採点を終了させた目標1(前半)のレポートについて、返却用のコピーを割りとスムースに作製できた。しかし、次回7/28には、目標2の演習の回収と目標2のレポー…

博士前期課程講義 平成29年度 15回目

2017年7月26日。 1日遅れの記録。本日の講義2のときに採点済レポートのコピーの返却をするため、採点に時間を取られてしまっていました。 マスターの講義の最終回はマルチフラクタル。ボックスカウント法では、ボックスに「粒子」があるかないかだけを問題に…

講義2 平成29年度 第13回目

2017年7月21日。 ここのところ右手の指がこわばったり、左手首が痛かったりということが繰り返されてましたが、本日は左膝が笑っています。朝には右腰に湿布をして出掛けたのですが、講義前には左膝にも湿布をしました。 前回やり忘れた演習を講義の開始時に…

講義2 平成29年度 第12回目

2017年7月19日。 第12回目は、後半の4回目。自由エネルギーを導入し、化学ポテンシャルを定義し、それらを化学平衡に適用する(質量作用の法則)節が終り、後は相平衡にそれを適用する節。 大きなミスを犯していることに気付く。予定では、演習を最初にやる…

博士前期課程講義 平成29年度 14回目

2017年7月18日。 自己アフィンフラクタル。まず、ブラウン曲線から。1次元のランダムウォークを時間を横軸に、位置を縦軸にプロットしたものだから、新しいものではない。ハースト指数Hを導入するが、これもランラダムウォークについて<R2(t)>∝tからH=1/2は自明。H≠</r2(t)>…

最近感じた違和感(2)

2017年7月15日。 例の豊田議員たたき(例えは、これ)には、私はその法的安定さの欠如したやり方に違和感を感じている。 法の上位・下位を認識してないよう。高速道路を逆行したら、怒鳴るのは当たり前。殴ろうが、胸倉をつかもうが、危険回避を行うべき。そ…

講義2 平成29年度 第11回目

2017年7月14日。 講義2の第11回目は、前半の試験。既に書いたように、基礎知識や概念、定義などを問う問題。前年度までだと、30分程度の試験時間の前半で退席する学生が半分はいるが、今年はほんのわずか。問題は、例年と同じレベル。ただし、高校で物理を取…

最近感じた違和感(1)

2017年7月13日。 最近、違和感を感じることが幾つかある。 その1は「大学生の保護者」。未成年者に対しては、親が保護者なので問題ないが、成年被後見人でもないのに成年に対しても「保護者」ってのが使われている。 今は、成人していてもそんな言葉で大学…

講義2 平成29年度 第10回目

2017年7月12日。 次回は、前半(熱力学第2法則まで)の試験。講義の最初に次回は前半の試験について、計算問題は出さない、基礎知識を問う(教科書の)穴埋め、用語の定義やその説明を出題します。 化学平衡の法則・質量作用の法則のあらましを再度の黒板に…

博士前期課程講義 平成29年度 13回目

2017年7月11日。 今日の内容は、ランダム・ウォーク、レビー・フライト、DLA。 ランダム・ウォークについては、ランダムな高分子鎖の広がりないしはコンフォーメーションの模型として(習っている人は)習っているでしょう。回転半径(慣性半径かも知れませ…

講義2 平成29年度 第9回目

2017年7月7日。 後半の第2回目。前回の最後に定義した化学ポテンシャルについて。節タイトルは、化学ポテンシャルの性質となっているが、その前半は相平衡の条件。化学ポテンシャルが熱力学ポテンシャルをモル数で微分したものと等しいことは、前回は単なる…

○合事前審査

2017年7月6日。 博士後期過程の学生の指導資格のことを〇合という。 研究部で統一された基準ほぼギリギリで出された方と私の2名が〇合「事前審査」に通った。まだ「事前審査」の段階で、事務に提出した書類を学科に戻して審査(いわば予備審査かな)した後、…

講義2 平成29年度 第8回目

2017年7月5日。 講義2の8回目は、後半の1回目。第二法則で熱力学の本質は終っている。後半は自由エネルギーを用いて第二法則を書き換えること。そして数学的に扱いやすい形にして、様々な応用へ。本質的には新概念は、ない。 熱力学ポテンシャルと言う語を必…

博士前期課程講義 平成29年度 12回目

2017年7月4日。 フラクタル次元の解析法で既にやっているものお除いて紹介。スケール変換法は、ダブって説明。視野拡大法を説明するために必要。視野拡大法の「発展形」として回転半径法。高分子については、まさにぞれそのものが出てくる。DLAなどの成長す…

講義2 平成29年度 第7回目

2017年6月30日。 今日で6月も終りですね。熱力学第二法則も今日で終わりです。今日は、エントロピーの計算を行います。その後に第二法則に付随する事項をやります。前半のレポート課題も配布する。嫌なことも通知しなければないらい・・・本年度は、出席の不…

博士前期課程講義 平成29年度 11回目

2017年6月28日。 昨日の講義には、難解なハウスドルフ次元の話が含まれる。講義1の採点を今月中に終らせようと悪戦苦闘しているなかで、どこまでできるか。正確にやりつつ、ある程度はわかった気にもさせる必要がある。 ベクトル空間の次元から入り、位相次…

講義2 平成29年度 第6回目

2017年6月23日。 もうこれで「補講を受けられなかった学生」にわずらわせられるのはやめられる・やめよう。 さて、本日は熱力学第二法則の2回目。カルノーの定理、熱力学的温度、クラウジウスの式(不等式)と進んで、最後にエントロピーの定義を行う。高校…

講義2 平成29年度 第5回目

2017年6月22日。 補講で熱力学第二法則のところの第1回目。まず、序論(具体的には実在気体の状態方程式に関するもの)と第一法則のところの演習だが、誰も黒板にやらない。仕方ないので、レポートとして提出する問題を決めて、演習は終り。 第二法則の最初…