計算機実習 平成29年度その1の第2回目

2017年10月12日。

昨日の午後は、計算機実習その1の2回目。まず、常磁性-強磁性相転移の模型としてのイジング模型の説明をした。ホワイトボードマーカーの出が悪かったので、合金の模型としてのイジング模型の説明はしなかった。既に周期境界条件のところまで行っている学生がいるが、この辺りは例年と同じようにやるしかない。

最初の課題は、エネルギーが下がる方向に状態を変化させるシミュレーション。ランダムにサイトを選んで、そのサイトのスピンを反転させてエネルギーが下がるようならば、反させた状態を次の状態として採用する。反転を左上から順にとか、右下から順にとか、何らかの規則を持って試すと、初期配列によっては「クエンチ」してしまう。連年は、乱数の系列を変えた複数のシミュレーションを行う余裕がないので、「クエンチ」の起こる系列に当たると困ってしまう。昨年度も進度は速かったが、本年度も更に早い者がいるので、このような現象を経験してから、それを自ら解決するのも良かったかもしれない。来年度は、授業のホームページにその旨加筆しよう。

疲弊した感じで、あとはもう一人の担当者に任せっぱなしにしてしまった。