国立大学法人理学部長会議声明

2016年11月3日

データを持ち帰って、自宅で仕事をする積りが、一部のデータをコピーし忘れていて、出勤。

ふと、「国立大学法人理学部長会議からの基礎科学の推進に関する声明」なるものが出されていることを知る。理学部長会議の大もとのページをリンクしたかったが、見つからないので、検索でヒットした一番上のものを。

国立大学法人理学部長会議、基礎科学の推進に関する声明を発表 | マイナビニュース

基礎科学の重要性を訴えることは、すばらしい。ネット検索すると、多くの大学が大学のホームページに挙げている。

しかし、大きな違和感がある。知的探求ここそが知的生命体たる由縁の活動。「いつか役に立つ」から基礎科学を行うのではない。結果として「いつか役に立つ」はず、なのはOK。「いつか役に立つ」が目的だと誤解されないように。それだと、役に立つことを目的とした研究と、理念として同じになってしまう。もちろん、企業経営の観点から見ると、5年先にしか実用の目処がない研究なんて「いつか役に立つ『基礎研究』」と同じ、というような実情は分かっていることです。