講義1 平成27年度4回目

2015年4月17日。

すでに講義1は4回目の授業である。マクスウェル方程式から波動方程式を導出するところから、スネルの法則まで行なう予定であることは前回に予告済である。

例年、スネルの法則のところは、尻切れになってしまうことが多い。実は、今年もそんな感じになってしまった。波動方程式を変数分離して時間依存の部分について、(変数分離定数を-ω2として)「T’’+ω2T = 0の解がT = cos ωt, sin ωtとなるのはわかるよね。」で済まそうとしたら学生の表情が「?」を示していた。「微分して確かめて下さい」で済ませば良かった。「T'を掛けて積分を一回実行した後、三角関数で置換積分を行なうとA cos ω(t-t0)の様な解になる。それを加法定理を使って書き換えるとC1 cos ωt+C2 sin ωtの形になる。」なんて、やらなければ良かった。それでだけでは済まないからです。更にexp(±iωt)まで行かないといけないから。

ベクトル解析の範囲の演習をやらずに、「T’’+ω2T = 0を解け」を演習にしたらいいのかもしれない。

本日は、講義1に関しては、この講義以外にもう一つ。単位を落とした学生の再試験の相談。昨年は8月の下旬に少人数に対して集中講義で対応しました。この学生についてもそれで終わらせたかった。「他の講義や研究指導などに支障が出るので、教員が不合格の学生の過去の点数を調べて対処することはしません(学生が返却された答案のピーを持参して下さい)。」といつもは言っています。ですが、「今回は少人数ですので調べます」というのを昨年度は致しました。今年はやらないと回答しながらも、懇願されました。何と!!!・・・2年前は二つの到達目標共に不合格ですが、3年前はーーーひとつの到達目標については、「レポートと演習で及第点に達したから試験(小テスト)を受験せず」。もう一つも不合格点なのに試験(小テスト)を受験せず(再試験も受けず)に不合格。「なめてかかっている」んですね。涼しい顔でそれをやるので、よっぽど余裕しゃくしゃくかと誤解していた訳です。教育的配慮をして、何とかしなければ仕方ないですね。ですので、合格している分の試験も再試験の範囲に含めることにしました。