博士前期課程講義 平成27年度 講義6回目

2015年5月26日。

演習の分担分が終了しので、今週から月曜は定時の授業はなし。火曜のこの講義の準備が余裕を持ってできるはずだったのですが、やはり寝る前まで掛かってしまいました。講義内容は、「スケーリング関係式」。マスター学生の時の輪講はParisiのStatistical Field Theoryでしたし、ドクターの講義でMaのModern Theroy of Critical Phenonenaをテキストにしたこともありました。従って、精通している筈なんです。問題は、それらの教科書が「くりこみ群の教科書」の色彩が強いことでしょう。つまり、平均場モデル=ギンツブルグ・ランダウモデルが「元」となっている訳です。相関関数について、オルンスタイン・ゼルニケの振舞が綺麗だから・・・フィッシャーの指数ηが含まれた定義を如何に示したらいいか考えてしまうんですよね。(フィッシャーの元論文を読むのがいいのかもしれませんが、研究上のメリットがないとちょっと - 今は、ガラス転移などは守備範囲外ですので。)

講義は、臨界現象の基本的なところから初めて、スケーリング仮説に基づいてスケーリング関係式を求めるところまで。今年度はフラクタルをテーマにしているので、フラクタル次元を含んだ式も。少し分量不足なので、パワーポイントを準備した分を終了してから、他の関係式について板書で講義をしようと考えていました。しかし、パワーポイント(と間の補足の板書)だけで3分オーバーで終了。出席率が少し悪かったので、「すっかり夏の陽気ですね。」の挨拶のあと、「寒かったり天候が悪いと出席率が低くて、気温の上昇ともの出席率が上がるんですが、更に陽気が良くなるとまた下がるんですね。・・・」て雑談を・・・しなければよかったって、後の祭り。

午後は、ゼミ。そして、・・・