精神疾患に精神論をぶつ愚

spotlight-media.jp

2015年12月8日。

批判続出ですね。

精神疾患に精神論をぶつのは、いかにも愚かです。メンタルに限らず、フィジカルな疾患に対しても同じですよ。私は現在強心剤を服用している身ですが、「鍛えれば、心臓は強くなる」という論理、「正論」で強心剤をやめられるように鍛えて心臓を回復させるってのは、アホでしかない。だけど「弱いところは鍛えて強くせよ」ってのは愚直に正しい。そういう非常識な「正論」をぶつ輩からは、離れるに越したことはない。逃げるが勝ち。

流石に統合失調症に精神論をぶつことはあり得ないと思う。カルトな方は、それをするかもしれないが、まさにカルトそのもの行動。うつ病うつ状態は区別すべきものですが、うつ状態に対しては「怠け」「みんな辛い」という言葉がまかり通ってしまう。しかし、それも上に書いたような意味の「正論」に過ぎない。効率主義の方からしても、精神的に疲労したら、休養を取らせた方がミスも減るし、長期的な効率は上がる。発達障害系に対して、「躾がなっていない」というのも、同じ類の「正論」でしょう。行動療法で障害がでなくすることはできても、「親」の躾だの問題だ、「親」の教育の問題だ、というのはいかにも浅はか。フィジカルに弱いところを鍛えて強くするにしても、リハビリの専門家の管理下で行わなければ危険。メンタルでも同じ。「鍛えて強化できない様な弱い奴は、死んだ方がいい」とか「鍛える過程で死んでしまうなら、死んだ方がまし」というのに対して、優生思想的な危険性を感じる。

うつ状態うつ病。私は、成人スティル病発症前の7年間うつ状態でしたが、うつ病ではありませんでした。適応障害の診断名でした。うつ病の診断を受けて入院することもこころでは望んでたこともありました。反応性うつ病(外因性うつ病)になっていたって不思議はないような状況だったんですが、うつ病には至りませんでした。不安神経症のパニック発作(心臓神経症、過呼吸)や過敏性腸症候群は、併発しました。「メンタルストレスにさらせれると、終着駅はうつ病」と言うのは、短絡的で危険なステレオタイプです。もともとアレルギー性副鼻腔炎気管支喘息の持病があり、自己免疫疾患の因子は持っていたことになります。私の成人スティル病発症の経緯(既に発症していて、病に倒れるまで-ICUで3日間の昏睡になるまで-の経緯なのかも知れません)は、「精神科としては、もうすることはない」と精神科通院を中断して半年後に救急搬送というものでした。もう少し緩めて書けば、深刻なうつ状態ではないからもう治療の必要な状態にはないと言うのは、単極的な見方。私の場合は、免疫系が破壊されてしまっていた訳です。自分の反省として書けば、うつの範疇の被害妄想(統合失調症と違い、論理的には正しいものです)と分類されるものの中には、自分の身体の出したSOSもあったはずなんですよね。

他の例を出して、無知を武器にするのは愚かだ、という主張を締めくくりますね。慣らせばアレルギーを起こす食べ物も食べられるようになる、と言って知識もスキルない者が減感療法を行う例。