講義1 平成27年度10回目

2015年5月15日。

予定通り、予定の所まで終了。

光源と開口の中心の距離R0および開口の中心と観測点までの距離Rを導入して、球面波解の形exp(ikr0)/r0およびexp(ikr)/rの分母をそれぞれR0およびRで置き換えて回折積分の外に出すのが、論理的に矛盾のないもの。次回は、フラウンホーフファー回折(とフレネル回折)だが、今使っている教科書では、そこでR0およびRが定義されてるいる。今年度は、それを先取りして使っています、というように説明を加えた。

今回は、忘れるといけないので、講義開始時にフーリエ変換の演習問題を配布。そして、上述のexp[ik(r0+r)]が積分の中に入った形が出たところで、「これで、フーリエ積分形になることがわかるでしょう」と。

また、開口面法線と光線とのなす角の余弦について、近軸光の近似の元、積分の外に出すことに関連しては、「傾斜因子」の説明を加えた。特に、これがホイヘンスの原理で後退波が排除できないという問題の解決を与えていることを強調。