計算機実習 平成29年度その1の第4回目

2017年10月28日。

だいぶ遅れて10/25の午後の計算機実習の記録。

例年通り、有限温度のシミュレーションを完成させないと、レポート課題がこなせないことを説明。課題1はエネルギーが下がる方向に系の状態を発展させるシミュレーションで、それを熱揺らぎの効果で上がる方向の変化も起きるように書き換えるのが課題2。メトロポリス法を採用している。レポート課題は、強磁性的な二次元イジング模型の相転移点を見積もること。

既に課題2が前に時間に終了している学生が1名おり、異なる系列の乱数を用いたシミュレーションを複数行って、エネルギーEと逆温度K=J/kBTの関係を複数得て、平均を計算する「実験」の設計に進んでいる。何とこの学生、この時間の終わりには、相転移点でエネルギーの揺らぎ<(E-<E>)2>が相転移点で発散することを示唆するグラフまで出した。

課題1が完成して、ほんの少し後に課題2を完成させた学生がちらほら。課題1から課題2への変更について、理解した上で「単純な条件変更なので、課題1ができれば直ぐに課題2もできるのは当然です」と話しながら、少し困っている学生が1名。その学生も単純なミスに気付いて、時間の終り近くには完成。だいぶ安心。