導入教育/創造科目 平成29年度1ラウンド目第2回

2017年10月20日。

本日の午後の後半は、導入教育/創造科目 平成29年度1ラウンド目第2回で、例年やっている「乾燥コロイド結晶の反射する光の色からコロイド粒子の粒径を見積もる」実験と演習。

今回は、ピラニア溶液で処理したスライドガラスと洗剤で洗浄しただけのスライドガラスとを準備した。これは、大学院生の研究で薄膜状のコロイド結晶を作製するのに基板の処理が必要だったため、「善は急げ」とばかり、予備実験の拡張です。これに関しては、「効果はある」訳ですが、これはピラニア溶液で処理したものよりもとしないものの方がいい、と言うものもあった。明らかに、分散液が盛り上がってしまっているのが、ピラニア溶液処理では解決されている、というものももちろんあった。スライドガラス同士がくっついて、ピラニア溶液処理が不十分だったものがあるのかもしれない。

台風で湿度が高かったので、コロイド分散液の乾燥に時間が掛かると予想したが、その通りだった。それにもかかわらず、実際の粒径の見積りは、例年通りできたと言えよう。黒板に見積りの結果を書いてくれた班は、例年よりも多かった。粒径330nm程度のサンプルの結果が、本年度は合っているものが1班、一致しなかったものが2班だた。ただ、電子顕微鏡像と動的光散乱の結果を1部しかプリントしていなかったので、合った班と間違った班のうちの一つにしか見せることができなかった。後半のグループには、それに備えて多めに印刷しよう。