導入教育/創造科目 平成28年度2ラウンド目第2回

2016年12月17日。

昨日の導入教育/創造科目 平成28年度2ラウンド目第2回、第1ラウンドと同じで、乾燥コロイド結晶が反射する光の色からコロイド粒子の粒径を見積もる演習。

第1ラウンドでスライドガラスの濡れが悪くて、薄膜状にコロイド分散液を伸ばせないケースが頻出したので、前日にスキャットで洗浄。汚れの残ったスライドガラスも多くあったが、第1ラウンドよりは劇的に改善された。そのためか、二種類目のサンプルの実験を行ったグループが複数でた。

ところが、提出されたルーブリックを見て、ショック。第1ラウンドでは「望みの光学フィルターの設計ができる」という、”将来性が豊か”なものが頻出であったが、今回は「手引きに従って何とか粒径を見積もることができた」というものが非常に目立った。思い出せば、演習の途中に様子を見て回ったときに、穴埋め式の問題を解く形で粒径の計算が完了するようにしたプリントで√がそのままだったりのが目に付いた。前回は、応援の教員がいて、丁寧に面心立方格子の格子定数と最近接粒子間距離の関係を「高校の化学でやったなつかしいもの」という感じで、丁寧に教えてくれていた。

乾燥の途中で、異なる二つの色の光が見えているという観察をした学生がいたのは、嬉しいこと。前回は、「例えば、青と紫の間に青紫色がありますね。赤紫色って何なのかわかりますか?」という問い掛けを無理やりして、m=1の次数のブラッグ反射とm=2の次数のブラッグ反射で説明できる二つの波長の光の混合で赤+紫が出てくることを説明。今回は、乾燥の過程で二つの異なる色の光を観察したものがいる、との前置きをして同じ説明を。しかし、前回と同様、全てのグループがm=1のみで計算してことは足りた。

教室の前の机でコロイド分散液やスライドガラスを配布したが、グループのテーブルまで戻らずに、受け取った隣の机でスライドガラス上で分散液の乾燥を始めた者がいたことには、困った。グループ全員で作業を行えるようにして欲しいとの希望がよく出るので、注意はしているが・・・グループ内で人間関係がギクシャクしているので、間に入って欲しい、というのもあるのかも知れない。グループ内でも、ラウンドテーブルの形で実験を行っていないところが多かった。