ハム事情

2016年10月17日

私は材料系の大学教員です。7年程の間、情報系の経理グループに所属していました。もちろん、大講座は材料系のままです。平成28年度の理工学部改組に際し、そのねじれが解消されました。

先週末に4階から2階へ教員室を移動しました。大講座は変わらないのに(理工学部改組に当たって名称だけ変更)、経理グループが変わったら教員室が変わるというのは、ヘンな話にも見えます。経理グループが予算・資産管理を行うところで、大講座が研究・教育の区分だということから納得できるでしょうか。

さて、かって創製教育関連のセンターの教員を兼担していたころ、そのセンターの名前を関した無線クラブを立ち上げました。今は実質活動してません。そのクラブで使用していたアマチュア無線のアンテナの残骸、教員室の外のベランダにおいていたもの、処分することにしました。

ハムショップへ行ったところ、今は6m(50MHz帯)はもっとも需要のないところだ、とのことでした。かつての、6mだったら1本や2本部品が欠落いていても、アンテナ欲しい、言う頃とは違う、と。6mの八木型のアンテナ(正確にはロングジョーン)は、アルミ材として再利用してもらうように、技術職員の方に渡しました。CL6DX、ネットで調べると3万円くらいですね。7メガ(7MHz帯)は、移動運用する人から需要がある。ただ、フルサイズでなくて短縮ダイポール(DP)を使う、とのこと。

7メガのフルサイズDPを張っていた物干し竿も、ステンレス材として再利用してもらうことにしました。新品の物干し竿は、物干し竿として貰い手を探しています。

経理グループが予算・資産管理を行うところで、大講座が研究・教育の区分というのが正しく運用されていたら、過労死し掛けて免疫系が壊れてしまう(自己免疫疾患=膠原病)にも至らなかったでしょう。過労死の待ち受けている職場の状況をどうにかしたくて、もがいたいました。そのひとつが無線。第一級陸上無線技術士というプロの資格によって、トラバーユできる期待も持ちました。無線工学や電波法規の授業担当教員として抜け出すことができないかという期待も持ちました。

「情報系のグループ所属の教員が材料系の研究教育を行っている」という風当たりの中、つまり自分の居場所のない中、自分が科学に興味を抱いた最初のひとつであるハムを学生に経験させる、ということで、身の置き場所となっていた。今はVoIP(Voice on Inertnet Protocol)で144/430MHzで、あるいはインターネット経由でアンテナを立てなくても無線ができる、というハムショップの店主の言葉。「自分が物干し竿アンテナの科学入門を行ったことを学生に経験させたい」というのは、老人の独りよがりなのか?