子どもと貧困(1)

2015年10月10日。

朝日新聞の「子どもと貧困(1)」を読んだ。

保護された姉妹、1カ月ぶり入浴 親子が月4万円で生活:朝日新聞デジタル

グッドジョブである。警察がグッドジョブをした。

妻に暴力を振るった夫が自ら警察に通報し、最終的に妻の広汎性発達性がが判明したこと。警察にそんなことを判断するスキルはないはずである。暴行でも障害でも、警察はピンポイントで判断する。また、「事件性」が重大な因子となって来る。客観的に「夫が能力の劣る妻に暴力を振るった」と見なされれば、妻に何らかの障害があるかもしれないという疑い(あるいは専門家の意見)は、単なる主観だという扱いである。「広汎性発達障害の診断が下る前の妻に夫が暴力を振るってしまった」というところに、どう事件性を見出しにくい。診断が下りた後なら事件性を認めることはできそうであるが。

警察の業績にならないことを担当者はよくやった!

妻と子供にとっても、そして夫にとっても良かったのでしょう。

警察が「事件性がない」と対応を遅らせることはよくある。知られた例は、ストーカーである。痴話喧嘩という民事の範疇だと動けない。ところが、事件性を認める段階だと既に取り返しのつかないところまで至っているとうことが報道された。

警察のグッドジョブを他の関係部署が台無しにいてしまわなかったこともよい。生活保護を受け、精神障害者福祉手帳を交付されるまでにもっていけたことは、別のグッドジョブである。

もう一つ、夫もグッドジョブ。

警察の業績にしょうと思ったら、「育児家事に疲れて失敗した妻に夫が暴力を振るった」というように事件性のあるように脚色をされてしまい兼ねない。その危険性のある中、勇断でもある。