博士前期課程講義 平成27年度 講義7回目

2015年6月2日。

今日は、ImageJのボックスカウントのツールを使う実演。最初に、乾燥シリカゲルの切断面のSEM像を解析してみる。二値化の閾値が変わると、ボックスカウントの結果が変わることを見せた。次に、教科書の墨流しの図の解析をしてみた。これは、画像が白黒画像でも、二値値して8-bitのグレースケールの形式に変換しないと解析できないことを示す例となった。DLAの解析を行なうのはやめた。

学生にやってもらった結果を示してもらおうと末が、誰も手を挙げない。仕方ないので、学生の席まで行って、見ることに。すると、何と・・・紙に垂らした墨汁のパターン(4回目の結果)を解析している学生がいる! 二値化の閾値の調整をしない場合はボックスカウント次元1.9なにがしと「黒く塗りつぶされた"スポット"」だから2に近い値になるとの予想通りの結果。二値化の閾値を調整すると、縁(成長先端)のみが抽出できて、1.6くらいのボックスカウント次元が出る。実は、真っ黒(均一)に見えた内部にも濃淡があって、放射状のバターンが見える二値値の閾値調整が可能であった。何とびっくり、である。これらを教室の前でやってもらった。

コロイド結晶のSEM像を持って来ていた学生もいて、「ここでコロイド結晶に出会うとは・・・」とつぶやく。おそらく、微小球リソグラフィーのためのものであろう。

午後は、ゼミ。その後、私用で中座した後、また戻る。