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博士前期課程講義 平成27年度 講義5回目

2015年5月19日。

結晶の平衡形と成長形の話からはじめ(ウフルの定理の講義も)、律速過程、界面張力による界面の安定化、遮蔽効果による界面の不安定化の話をした。最後は、線形安定性解析の講義。「難しい」という声も漏れ聞こえて来たが、実習や台所実験を講義科目に持ち込んだものだけでは、マスターの講義として不適当でしょう。

結晶の形と言えば、雪の結晶がポピュラーな所。単なるサイエンスと見られ勝ちですが、そうでもありません。講義では、表面モルフォロジーと結晶の形の関係の話をし、ナノ構造形成と関係あることをまず強調。次に、雪の基礎研究は単なるサイエンスに過ぎないという訳ではないという補足を。気象との関わりは、言葉だけで分かったよう。災害や土木工学と関係の深いものですよ。どんな雪の質だと、どのタイプの災害起きやすいか。どんな雪の質だと、どの程度のタイヤの性能が必要か(これは、土木工学であれば、「どんな路面」という話になりますかね)。

黒田登志雄先生やセカーカ先生についても触れました。黒田先生は、4月から北大低温研の所長になる直前の3月に多臓器不全で急逝されたこと(「命を大切に」は言えませんでした)。マリーン・セカーカ不安定性の研究は、セカーカ先生が学生のときの仕事だってことは、学生を鼓舞することになったかどうか?