東大生の親になれて嬉しい

2017年3月10日。

浪人中の上の息子、東大に合格しました。無事4月になれば、私、東大生の親になります。嬉しい。

3年前に成人スティル病の診断の確定を待たずに治療を開始して貰って、一命を取り留めたからこの日を迎えられた訳です。

とはいえ、「生きてて良かった」という感は少ないです。「一生懸命に生きた」と思うのです。一生懸命に半世紀を生きたんだ、と思います。

半世紀の時間にありがとう。

計算機実習 平成28年度その2の第5回目

2017年2月2日。

もう2月なんですね。1月は、最初の1週がオフに等しいので、早く終ってしまうんですね。2月も、28日しかないので、早く終るんですね。

昨日でジョーンズ計算の計算機実習は終わり。もう一人の担当教員にまた任せてしまった。

実は、英文校閲業者に英文校閲を出したところ、大はずれだったんです。そのために、疲れてしまって、今朝はカミさんに疲れた顔であることを指摘されるはめに。もう一人の担当教員に許してもらって、校閲の結果に対しての質問の書面を作成することをさせてもらいました。

微分という名詞のdifferentialを「differenceの形容」とみなしての英文修正をやるなんて。。。もう一人の担当教員も開いた口がふさがらないという理解でした。

計算機実習 平成28年度その2の第4回目

2017年1月26日。

昨日は、計算機実習の4回目。もう一人の担当者に多くを任せているので、楽。途中、抜け出して測定(研究です)をちょくちょくと -- サンプルの位置を変えて、測定のランを走らせて・・・

本日の朝に、レポート課題の説明のパワーポイントの更新したものを授業のホームページにアップロード。

計算機実習 平成28年度その2の第3回目

2017年1月19日。

昨日は、ジョーンズ計算の計算機実習の3回目。

寒波での航空便のダイヤの乱れを避けるべく、出張を1日後ろにシフトしたので、帰任して即授業。この計算来実習は、助教の先生と二人で担当しているので、遅れるかも知れないとは伝えてあったが、ちょうど開始時刻に計算機室へ入ることになった。2人で担当していると、精神的にものすごく楽。「その1」と「その2」をそれぞれ1人で担当するようにすれば、拘束時間は半分になるが、精神的に楽なのを選択します。それは、担当教員二人とも同意見。

さて、何と!!!二成分のベクトルの内積がわからない学生が! それで、よく電磁気学の系統の授業をクリアできてきたな。マクスウェル方程式は、全く理解が及ばないんじゃないか。TAの院生が家庭教師をやっているので、高校の数学を教えていることを期待して、「TAのお姉さんに教えてもらいなさい、ってところですね」(家庭教師の、とはそれが実情でも言えない)とつぶやいたら、中学生の家庭教師だと。そして、「高校数学の家庭教師をやっていなくたって、(ベクトルの内積なんて)できるレベルですよ」と。それもつぶやきでよかった訳だが、その学生も十分に分かっているようで・・・。

旅程の変更に関しては、出張先での労働時間を聞かれた。びっくり。今まで、実験がうまく行かずに夜遅くまで掛かり、予定では帰途だけの最終日に後片付けや送荷の手配をした報告書を書いても、労度時間を問われたことはなかったので。

計算機実習 平成28年度その2の第2回目

2017年1月12日。

昨日は、計算機実習の平成28年度その2の第2回目でジョーンズ計算法の二回目。ジョーンズ行列の説明。下を向いている学生が多数のなか、それに気付かない振りをして、6割くらい進める。一度休憩を入れましょうか、といいながら、実は下を向いている人に気付かない振りをして進めるの、ちょっと辛かったと漏らす。反応がないので、そのまま進める。応用例のところは、「興味がある」という顔もちらほら。

幾つかミスタイプを発見したので、次回までに修正しなければ。

複屈折は高校でやるんだけど、みんな嫌うところですよ」という、ある先生からのコメントを思い出す次第。新しい複屈折材料の開発、というのを研究紹介のキーワードに入れる希望を述べたときの話。だけれども、液晶ディスプレィの原理のところで目を輝かせる学生いるんだから、いいんじゃないかと思います。

導入教育/創造科目 平成28年度2ラウンド目第3回

2017年1月20日。

導入教育/創造科目の第3回は、PERT法の簡単な演習。第1ラウンドんとほぼ同じ用に進める。技術職員の方に情報処理技術者試験に出てくるような問題の説明をしてもらったのも同じ。私は前回と変わらない(少し余裕をもっただけ)講義をしましたが、技術職員の方の講義内容は進歩していました。

講義終了後に演習ですが、第1ラウンドのグループと比べ、定規を使ってチャートを書いていたり、細かいメモ書きを残しながら演習を解く学生たいたことに嬉しくなりました。ところが、提出されルーブリックでは、「例解が与えられれば解ける」というCの自己評価のものが目立ちました。違和感はありますが、教員にとっては認識しておかなければならないことです。自分で手を動かして問題を解けば、満足感を感じて、「発展的な応用等をイメージできる」では、必ずしもないんですね。

かつて、点取り虫の中に、人の答(レポート)を参考にして、それ以上の解答(レポート)を出す者がいて、研究指導に困ったことがありました。つまり、材料の調製の際のパラメータスタディーを教員にやらせて、自分はうまく行く条件で研究成果を挙げたいという姿勢に、参りました。その学生は、教員が学会発表のレベルにないと判断しても、単名ででも学会発表をして、マスター修了要件をM1のうちにクリヤーします、だったもの・・・。

自分で手を動かしてみて、もっと精進をしなければ、という感を抱くのは、むしろ発展性のあることなんでしょう。

将棋のソフト不正使用疑惑

2016年12月29日。

将棋の三浦弘行九段のソフト不正使用疑惑が晴れたと。どの記事をあげるのが適当かわかりません。例えばこれ「元の状態に戻して欲しい」というのは、涙が出るほどわかる。

シナリオに従った結果に終らなくて、本当によかった。まだ、この社会にも健全性が残っている。例えば、ソフトの不正使用の証拠はなかったが、それは不正使用を完遂する技量がなかっただけなので、不正とみなす(例えば、トイレでスマホを使ったが、ソフトを巣不正使用するソフトウエアの整備ができでなかった、とか)。

不正を認定するシナリオが書かれていても当然だと考えられるのは、不正が行われなくても、三浦九段一人にかぶせてことの収集を図った方が「シンプル」だから。もちろん、日本将棋連盟が自らを守るためにシナリオ通りにことを運ぶ、という図式もあるだろう。柔道などが、疑惑に対してそのようなスポーツマンシップや武道精神に反するやり方をしたことがあるのに対し、スポーツマンシップのようなものが感じられる。棋士道というのだろうか。

日本将棋連盟は、三浦九段に対して、精一杯の現状復帰を講じなければならない。民法では損害賠償の時効は3年で、それを過ぎれば損害賠償は生じず、現状復帰義務だけが残る。完全な現状復帰ができるはずはないので、損害賠償で補えるうちに示談にするべきだろう。

もちろん、混乱を避けるために竜王戦の挑戦者を変更し、三浦九段を出場停止にしたこと事態は責めてはいけないでしょう。これは、大学の例では、試験中に紛らわしい行為をしたら試験を中止することが宣言してあるので、試験を中止して調査を行う措置になった、と言うのと同じ。他の学生を守るための事務処理であって、それ自体が懲罰ではない。他の棋士を守るためにやむを得ないというのはわかる。しかし、そのために一人の学生が人生に取り返しの付かないダメージを負ってしまう、一棋士人生に甚大なダメージを与えた、というのを放っておいていいものではない。正規の手続きで逮捕され拘留された人が裁判で無罪になったら、正規の手続きを行った者の責は問わず、逮捕拘留に対する保障は行うのでしょう。